TOPニュースJRE Stationカレッジ「ライフテックコース」開講! 新事業が生まれる予兆を感じた第1回

JRE Stationカレッジ「ライフテックコース」開講! 新事業が生まれる予兆を感じた第1回

2023.11.30

株式会社リバネスと東日本旅客鉄道株式会社は、課題発掘型リーダー育成講座『JRE Station カレッジ』の2023年度後期を開講しました。本講座では、社会課題を解決するために、一人ひとりが知識を蓄え、情熱をもってその知識を活用した結果として、実際にサステナブルビジネスを生み出すことを目指しています。

11月7日(火)、高輪ゲートウェイ駅キャンパスにて、ライフテックコースの第1回が開催されました。ライフテックコースは、既存のエコテックコース、フードテックコースに加えて今年度から新設されたコースです。「生まれてから死ぬまでをつなぐ」をテーマに、「生きる」ことの豊かさを再定義しビジネス創発にチャレンジします。

第1回の模様をダイジェストでお届けします。

開講宣言

まずは開講宣言として、東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部 くらしづくり・地方創生部門 事業推進ユニットマネージャーの浦野 亮一があいさつ。「駅を新しいビジネスが生まれる拠点とするべくJRE Stationカレッジを運営しています。4カ月でサステナブルビジネスを創出するということで、難しい部分もあると思いますが、ぜひ皆さんにやり切ってほしいと思います。やり切ることで、何が正しくて何が正しくないかを確かめてください」とエールを送りました。

プロデューサーあいさつ

続いて、ライフテックコースのプロデューサーを務める株式会社リバネス代表取締役社長 CCOの井上 浄のあいさつです。本講義の会場である高輪ゲートウェイ駅は、JR東日本が現在進行形で新しいまちづくりに挑んでいる地域。「そんな“未来への実験場”と言うべきこの場所で、新しいビジネスの種を皆さんと一緒に仕込めることに、とてもワクワクしています。たった4カ月、8回の講義で、本当に新しいビジネスをつくります。皆さん、本気でやりましょう!」と意気込みを語りました。

また、本コースのテーマである「ライフテック」についてもその定義を改めて説明。ライフテックでは人生100年の時代を見据え、瞬間的・短期的な健康やヘルスデータの切り取りではなく、「生きる」という人の活動を長い時間軸で捉えて、経時的な変化を見ていくことを前提にしています。そして、今ある技術やこれから出てくる技術を組み合わせることで、100年スパンで人生を捉え、それを豊かにしてくれるソリューションをつくることを目指します。本コースの受講者には、使命感と情熱を持ち、サステナブルビジネスを追求するリーダーとして旗を振る人材になってほしい、と語りました。

【第1回講義】課題発掘からはじまるサステナブルビジネスとは

いよいよ講義のスタートです。本コースの講師を務めるのは、同じく株式会社リバネス 教育総合研究センター センター長の前田里美。第1回のテーマは「課題発掘からはじまるサステナブルビジネスとは」です。サステナブルビジネスへの道の第一歩として、「サステナブルの前提を知る」「時代の変化を直視する」「課題の発見から始める」の3点について解説しました。

サステナブルビジネスの考え方を説明する中で前田が強調したのは、課題を「自分ごとにする」こと。世の中で取り沙汰されている課題、解決すべき課題はたくさんありますが、ビジネスを考えるうえで重要なのは、それを本当に自分が課題だと感じているかどうか。なぜなら、人は自分ごとでないことには本気で取り組まないからです。「だから、皆さんの中にある本気で取り組める課題を探し出して、それに基づいて動いてほしい」と訴えました。

ゼミ活動:受講者自己紹介

後半のゼミ活動のテーマは「お互いを知る」。サステナブルビジネスをともにつくる仲間たちに自分を知ってもらうために、受講生全員が1分間の自己紹介を行いました。ライフテックコースに集まった受講生は、営業職、事業開発、経営企画、研究開発、スタートアップ企業の経営者など、まさに異業種・異分野の面々。「研究開発を事業化につなげるところを学びたい」「自社のアセットを活かした新規事業をつくりたい」「居心地の良い環境から一歩出たい」「リーダーシップを学びたい」といったそれぞれの思いを語りました。

講演:人を支えることを楽しめる社会を実現したい

最後は、ゲストスピーカーである株式会社aba 代表取締役CEOの宇井吉美氏による「テクノロジーで誰もが介護したくなる社会を目指して」と題した講演が行われました。abaは介護をしている人を支援するケアテック企業です。宇井氏が力を入れて語ったのは、課題に深く、濃く触れることの大切さ。

宇井氏自身、介護の現場に入って実際に介護職の人たちと同じ経験をすることで、介護は本来楽しいものなのだと気づくことができたと言います。現場を自分の目で見たことで、介護を「したくなる」社会を目指すという独自のビジョンに至ったそうです。同じように受講生にも可能な限り現場に赴き、一次情報を取りに行ってほしいと語りました。

その場にいる誰もが「何か新しいものが生まれそうな予感」を持つような、熱気にあふれる場となりました。引き続き、第2回(11月21日開催)の模様もお届けする予定です。ご期待ください。

<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:伊達山、立花、海浦
E-mail:[email protected]

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