TOPニュース2023年度後期フードテックコースから3つのプロジェクトが発足しました

2023年度後期フードテックコースから3つのプロジェクトが発足しました

2024.02.27

株式会社リバネスと東日本旅客鉄道株式会社は、サステナブルビジネスの創出を目指した課題発掘型リーダー育成講座『JRE Station カレッジ』を実施しています。

新大久保駅キャンパスでは2023年度フードテックコースの後期講座を11月から2024年2月まで4カ月にわたり開催。サステナブルビジネスに必要な18の考え方を習得するとともに、実践的なゼミ活動を実施しました。ゼミ活動では、多様なバックグラウンドを持つ受講生が、個人の課題意識を軸としてカレッジ内外の仲間を集めてチームを形成し、テクノロジーを組み込むことで「新たな食の循環」をテーマとした課題を解決するサステナブルビジネスの創発に取り組みました。

その結果、3つのプロジェクトが発足しました。各プロジェクトの概要は下記の通りです。

筋力アップを食でサポートする「筋活推進」プロジェクト

コア技術:酒粕由来ホエイ代替プロテインの開発

アスリートの身体づくりには日々の適切な栄養摂取が必須であり、また摂取するタイミングでより効率的に筋肉量を増加させることができる。特に筋力トレーニング後の30分間は“ゴールデンタイム”と呼ばれ、最も筋タンパク質の合成効率が高まる時間とされている。
タンパク質の効率的な摂取については、プロテインの摂取が有力な選択肢であり、プロテイン市場においては価格や吸収効率の高さからホエイプロテインが最もポピュラーとなっている。一方で、このホエイプロテインについては牛乳由来であるためアレルゲンリスクや腸内環境への負担といった副作用の問題が存在する。そこで、我々はこの問題を解決するためにホエイプロテイン代替原料として、吸収効率が高く、副作用リスクの少ないホエイ代替プロテインを開発する。
運動は、骨格筋からホルモンの分泌を促し脳機能改善などの効果を示すことや、年々増加している肥満や過体重の予防効果になる。身体づくりをサポートする製品を供給することで、人々の筋活を推進し、高齢化社会における労働生産性の向上やウェルネス社会の構築を目指す。

<メンバー>
株式会社みずほ銀行 橋本 航
東日本旅客鉄道株式会社 安藤 穂澄
株式会社常磐植物化学研究所 木村 宜仁
株式会社リバネス 吉田 一寛(コミュニケーター)


嚥下で悩む子供と家族が特別な料理でハッピーになる「ハレの日インクルーシブフード」プロジェクト

コア技術:3Dフードプリンター、分子調理技術

嚥下で悩む子供たちが日常的に食べられる食材は限られており、その多くの方が外食で何かしらの不便を感じている。私たちにとって当たり前の、同じ見た目の料理を同じタイミングで一緒に食べることが難しい現状がある。
そのため、私たちは3Dフードプリンターや分子調理を活用した見た目も楽しいメニューを開発し、誕生日や記念日のような特別な日に、家族みんなで楽しむことができる場の実現を目指す。
この実現は、嚥下に課題のある子供たちの問題解決だけでなく、多くの高齢者の生活改善にも繋がるため、わたしたち自身の社会課題でもあると考えている。

<メンバー>
アサヒクオリティアンドイノベーションズ株式会社 楠 慧三
Byte Bites株式会社 若杉 亮介
株式会社吉野家 八重樫 路孝
株式会社リバネスキャピタル 渡辺 桂子
株式会社リバネス 川名 祥史(コミュニケーター)


育児の孤立を住まいの力でなくす「お互いさま団地」プロジェクト

コア技術:住まいを軸としたコミュニティ形成支援技術

近年、核家族世帯数の増加に加え、ご近所付き合いも年々希薄化している。その中で、育児において周囲のサポートが得られない「育児の孤立化」に陥る家族が増えている。さらに家庭内に着目すると、親が1人で育児を行う「ワンオペ育児」状態になることもあり、うつ病等を引き起こす要因にもなることが知られている。
この課題を解決するため、ワンオペ育児に悩む親が助け合う「お互いさま団地」プロジェクトを立ち上げた。子育て家族が入居し、悩み相談・遊び相手・食材や衣類のシェア等、協力しながら育児ができる環境を目指す。
また、プライバシーに配慮しつつ、子育て応援関連ITツールの導入や、食品のテストマーケティング等を通じて、子育て支援のサービス提供を行う生活モニタリング住宅を様々な企業の共創により実現し、新たな住環境を提供する。
お互いさま団地から、ワンオペ育児ゼロを目指し、ひとりで子育てを抱え込まない世界をつくる。

<メンバー>
独立行政法人都市再生機構 持田 真也
BIPROGY株式会社 秋山 莉輝
キッコーマン株式会社 西田 遥香
株式会社リバネス 立花 智子(コミュニケーター)

※所属はプロジェクト発足時のもの

2021年に始まったJRE Stationカレッジでは、その他のコースでも様々なプロジェクトが発足しています。

<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:立花、海浦、望月
E-mail:[email protected]

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