TOP開講コースJRE Station カレッジ2023年度後期フードテック@新大久保駅フードテック
2023年度後期

フードテックコース

テーマ

新たな食の循環
食べることは人が必ず必要とする行為。人類の歴史の中で食を起点にさまざまな文化や価値が生まれてきた。しかし、食料資源の枯渇、フードロスなど食の問題が数多く存在している。食べ物をつくり、食卓に届け、地球にかえるまで、地球と調和した「新しい食の循環」を模索する。

概要

期間:11月〜2月、全8回(隔週月曜日)
*フードテックコースは2023年度は後期のみの実施となります。
場所:新大久保駅キャンパス(K,D,C,,,
定員:20名
受講料:495,000円(税込)
受講規約はこちらをご覧ください

日程

第1回:11月6日(月)【講義・ゼミ】
第2回:11月20日(月)【講義・ゼミ】
第3回:12月4日(月)【講義・ゼミ】
第4回:12月18日(月)【講義・ゼミ】
第5回:1月15日(月)【講義・ゼミ】
第6回:1月29日(月)【講義・ゼミ】
第7回:2月13日(火)【ゼミのみ】
第8回:2月26日(月)【ゼミのみ】

講師

[プロデューサー]
塚田 周平 氏
[講師]
内田 早紀 氏
株式会社リバネス
研究開発事業部
[ゲストスピーカー]
海野 慧 氏
[ゲストスピーカー]
竹下 英徳 氏
[ゲストスピーカー]
葦苅 晟矢 氏
株式会社エコロギー
代表取締役CEO
[ゲストスピーカー]
山下 貴嗣 氏
[ゲストスピーカー]
跡部 美樹雄 氏
[ゲストスピーカー]
大塚 泰造 氏

カリキュラム

本コースは<講義><ゲストスピーカー講演><ゼミ>の3部構成で実施されます。各回の内容は下記の通りです。

【第1回】
講義テーマ:課題発掘からはじまるサステナブルビジネスとは
いま人類の価値観は大きな転換点を迎えています。これからのビジネスには、課題の解決を前提として、地球全体に調和をもたらす持続可能性が求められることになります。そこでは、どのような考え方、マインド、スキルをもつ人材が必要となるのでしょうか。本講義では、JRE Stationカレッジのコンセプトでもある「課題発掘型リーダー」と「サステナブルビジネス」とは何かについて解説します。

ゲストスピーカー:Ira Noah Pte.Ltd. Director 海野 慧 氏
南国産の果樹「ジャックフルーツ」を使った代替肉の生産に取り組んでいるIra Noah Pte.Ltd. Directorの海野慧氏をお招きします。代替肉の課題を自ら発掘し、一緒に取り組む仲間をさまざまなネットワークを駆使しながら構築して課題解決に取り組んできた道のりをお話しいただき、サステナブルビジネスの入り口を学びます。

ゼミテーマ:お互いを知る
全受講生が1分間で自己紹介を行うことで、参加者一人一人のバックグラウンドと興味のベクトルを共有します。

【第2回】
講義テーマ:パッションドリブンで思考し、自分のベクトルを可視化する
プランが立てられる既存事業の効率を高めるためには、給料や肩書きなどをインセンティブとして、PDCAサイクルをまわすことが有効でした。しかし、サステナブルビジネスを前提とした社会では、既存事業の延長にはない新たな価値を生み出す必要があり、そのためには個人が課題解決に注ぐ情熱をドライブすることが効果的です。本講義では、自らがもつ情熱や興味のベクトルを明らかにし、「やり続けられるテーマ」を見つけるための発想法について解説します。

ゲストスピーカー:トイメディカル株式会社 代表取締役社長 竹下 英徳 氏
トイメディカル株式会社代表取締役の竹下英徳氏をお招きし、透析患者さんも味付けを気にせずに食事を楽しんでほしいという思いから、大学の研究者や流通企業などの協力を得て、ソリューションを開発し社会に広めてきたプロセスと、どのように試行錯誤を繰り返してきたのかについて実体験をお話しいただきます。

ゼミテーマ:個人の課題意識に気づく
自分が解決したいと思う社会課題を通じて、自己の「Question」と「Passion」の本質を考え、その内容をプレゼンします。

【第3回】
講義テーマ:研究者的思考と個のネットワークでコトを起こす
新時代のリーダーは、自ら発掘した課題の解決に向けて情熱をもって試行錯誤を繰り返し、結果としてイノベーションを起こすものです。そのためには、既存の枠組みにとらわれず、組織や立場を超えて個人と個人が共感でつながるネットワークをつくり、異分野の知識を巻き込みながら仮説・検証・考察を回し続ける研究者的思考が重要となります。本講義では、研究者の発想法と個のネットワークのつくり方について解説します。

ゲストスピーカー:株式会社エコロギー 代表取締役CEO 葦苅 晟矢 氏
コオロギの養殖生産や、コオロギを活用した食品、飼料の開発・製造・販売を手掛け、食料不足問題などを解決するサステナブルな事業展開に取り組んでいる株式会社エコロギー 代表取締役CEOの葦苅晟矢氏をお招きします。ゼロからカンボジアにネットワークをつくり、生産体制を構築した葦苅氏にどのように仲間を集めてきたのかをお話しいただきます。

ゼミテーマ:仲間を集める
各自の課題意識を深掘りした上で、実行したいプロジェクトの「仲間を集める」ためのプレゼンを行います。ここから、4〜5名のチームを形成します。

【第4回】
講義テーマ:自らの情熱でみつけるDeep Issue (ディープイシュー)
ディープイシューとは、社会に根ざした深い課題(まだ誰も解決していない難題)を指します。自らの独自視点でディープイシューをとらえ、それを中長期的に解決することによって、真にサステナブルなビジネスが生まれます。本講義では、自らが本気で取り組みたいと思えるサステナブルビジネスを見つけるための考え方とともに、多様なイシューと触れ合うための方法について解説します。

ゲストスピーカー:Minimal – Bean to Bar Chocolate – 代表 山下 貴嗣 氏
カカオ豆の市場価格の乱高下により、カカオ農家の貧困や強制労働が問題となる中、この課題解決に挑むために「チョコレートを新しくする」というミッションを掲げて創業したMinimal – Bean to Bar Chocolate – 代表の山下貴嗣氏をお招きします。フェアトレード以上の価格でカカオ豆を仕入れて、チョコレートをつくるために、日本の職人の高水準の技や発酵技術、ものづくり技術などを組み合せて、高級ブランドを確立してきたプロセスをお話しいただきます。

ゼミテーマ:チームのミッションを掲げる
各チーム単位で「テーマ(何をどう解決するのか)」をディスカッションし、チームのベクトルと目的を設計します。その上で、ゼミの場で「チームのミッション」をプレゼンします。

【第5回】
講義テーマ:知識の集積で生まれるDeep Tech(ディープテック)
ディープテックとは、「ハイテクノロジー」「ディスラプティブ」という狭義の意味ではなく、ディープイシューを解決する科学技術の集合体のことを指します。「ローテク」や「時代に埋もれた『枯れた』技術」も含めた集合体により、既存産業とも共存共栄することで、初めて真のサステナブルが実現します。本講義では、自らが活用しうるアセットの理解と、異分野の研究者や技術者を巻き込んだディープテックの生み出し方について解説します。

ゲストスピーカー:株式会社ミートエポック 代表取締役 跡部 美樹雄 氏
匠の技術が継承されている食の現場において、特に熟成肉の加工を安全で誰でもできるシートを開発した株式会社ミートエポック 代表取締役の跡部美樹雄氏をお招きします。明治大学の微生物の研究者を仲間に引き入れ研究開発型ベンチャーを創業した道のりに加え、異分野を組み合わせることの重要性、マーケティング手法などについてもお話しいただきます。

ゼミテーマ:事業化する前提で事業計画をつくる
各チームが事業化を前提とする具体的なビジネスモデルを構築し、事業計画をプレゼンします。

【第6回】
講義テーマ:世界を変える ブリッジコミュニケーションとは
単に科学技術を発展させるだけでは、地球の未来には貢献できません。これからは開発された科学技術と世界の課題をブリッジし、課題解決に向けたプロジェクトをデザインできる人材が必要です。本講義では、異なるものに橋をかけ社会に実装する「ブリッジコミュニケーション」の考え方とともに、その軸となる共感的・交渉的コミュニケーションのスキルやマインドセットについて解説します。

ゲストスピーカー:株式会社雨風太陽  取締役 大塚泰造 氏
農家漁師が直接生産物を販売できる固定費無料の直販サービス『ポケットマルシェ』をはじめ、生産者と消費者のネットワーク作りを推進している株式会社雨風太陽取締役の大塚泰造氏をお招きし、異なる相手との間に橋をかけるブリッジコニュニケーションにおいて重要となる考え方について学びます。

ゼミテーマ:試行錯誤する
各チームでリサーチやインタビューを実施することでプロジェクトに不可欠な1次情報を取得し、PoCを「小さく試す」ための実験計画書を策定した上で、その内容をプレゼンします。

【第7回(ゼミのみ)】
ゼミテーマ:人の心を動かす
各チームでPoCの進捗・結果を含めた最終発表を行います。チームの生き残りをかけた「人を感動させるプレゼン」への挑戦です。

【第8回(ゼミのみ)】
ゼミテーマ:覚悟を決める
4カ月間の受講を通じて、何を学び、個人としてどのような「覚悟」を決めることができたのか。そして受講修了後に何を継続していくのか。「個人の覚悟」を宣言します。

過去の受講企業

アサヒ飲料株式会社、味の素株式会社、江崎グリコ株式会社、株式会社オレンジページ、株式会社JR東日本クロスステーション、株式会社シグマクシス、ティールファシリティーズ株式会社、株式会社丸井、ロート製薬株式会社(五十音順・一部抜粋)

2022年度開講情報