TOPニュースJRE Stationカレッジ 「フードテックコース」第6回を実施しました。

JRE Stationカレッジ 「フードテックコース」第6回を実施しました。

2023.02.12

JRE Station カレッジ』は、異業種・異分野の企業人が駅に集い、4カ月間でサステナブルビジネスをつくり出すことを目指す場です。2022年後期より「新たな食の循環」をテーマとするフードテックコースを新大久保駅キャンパスで開設。1月30日(月)に第6回が実施されました。

【当日の概要】

講義:自分と相手の間に「橋」をかける

カレッジは全8回ですが、講義はこの日が最終回となります。テーマは「世界を変えるブリッジコミュニケーションとは」。「物事を前に進めるためのコミュニケーション」「つなげる、創る交渉力」「ディープイシューとディープテックをブリッジする」の3つのトピックスをベースに講義を行いました。

「講義の最後のテーマに『コミュニケーション』をもってきているのは、物事を前に進めるために非常に重要なツールだからです」
講師を務める株式会社リバネス 執行役員CROの塚田周平のこの言葉に、大きく頷く受講生たち。チーム単位でプロジェクトを進めるに当たり、コミュニケーションの重要性や難しさを実感している様子がうかがえました。その他、「コミュニケーションは、相手との間に橋をかける『共感的コミュニケーション』、相手との利害関係を整理し合意形成する『交渉的コミュニケーション』の2段階で進めると効果的」といった説明がされました。

「サステナブルビジネスへの道 18の考え方」と題して、6回にわたり続いた講義はこれで一区切り。講師の塚田が次のように締めくくりました。
「講義はこれで終了ですが、サステナブルビジネスの創出は、ここからスタートです。次の100年に向けて何をすべきかを考え続けてください。コンフォートゾーンを抜ける、という意識をもってください」

講演:新しい技術を世に出すためのコミュニケーション

続いて、ゲストスピーカーである株式会社メタジェン 代表取締役CEO・CGDO(Chief Gut Design Officer)の福田 真嗣 氏による講演が行われました。
腸内環境の研究を24年にわたり続けている、「研究一筋」の福田氏。腸内環境を適切にデザインすることで病気ゼロ社会を実現すべく、2015年にメタジェンを設立しました。便を「茶色い宝石®︎」と呼び、便に含まれる腸内環境情報から次世代の医療展開を目指しています。

商標登録もしている「茶色い宝石®︎」というユニークなネーミングに、聞いている受講生からも笑みがこぼれました。しかし、ユニークな取り組みの全てがミッションの実現のためであるという理路整然とした話に、受講生は一気に学習モードに。
「これまでにない技術を世の中に出すために必要なのは、伝える力、ブリッジするコニュニケーションです」と、講義で説明された事項を実践してきた過程や具体的手法を余すことなく伝えてくれました。

最後に福田氏は「やれることをやる、ではなく、何のためにやるのかという目的を明確に意識してプロジェクトに取り組むとよいと思います。そして、諦めないでください」とエールを送りました。

7分プレゼン:あらためて考えるチームのQ(Question)

4チームのリーダーがビジネスプランについて7分でプレゼンテーション。前回の辛口フィードバックを受け、この日までに各チーム、ミーティングを重ね、軌道修正や課題の見直しなどを進めてきました。
ゼミ活動のテーマは「試行錯誤する」。テーマ通り、試行錯誤しながら臨むプレゼンテーションとなりました。

ゼミ長の株式会社雨風太陽 取締役 大塚泰造氏と講師の塚田、ゲストスピーカーの福田氏によるフィードバックでは、試行錯誤の甲斐あり、「だいぶビジネスプランがスッキリした」など改善を評価されるチームも。
一方、「チームの課題はそもそも何か」というカレッジ開始当初に立ち返った質問を受け、言葉に詰まるチームもありました。チーム内でディスカッションを重ね、「解決したい課題」「課題をどう解決するか」について突き詰めたことでむしろ複雑化し、起点となるシンプルな質問への回答に詰まる。試行錯誤の過程で混沌とした状態に陥ってしまった事がうかがえました。

ゼミ長による「マーケティング」に関する特別講義

この日は、講義や講演といったインプットを行う最終回。そのため、ゼミ長からマーケティングに関する特別講義が行われました。「手短に」と冒頭に宣言した通り、マーケティングとは何か、どのように考えるべきか、という根本にして重要なポイントを端的に説明。ゼミ長オリジナルの言葉で「マーケティング」を定義付けたスライドが映し出された際には、納得の声が漏れました。
端的にオリジナルの言葉で説明し、納得を得るー。講義で説明された「コミュニケーションの進め方」をゼミ長自らが体現した格好となりました。

前述の通り、インプットは今回が最後。残り2回はアウトプットに専念することになります。特に次回は、事業化の後押しをする目的で交付される最大50万円の助成金の申請・獲得をかけた、大一番のプレゼンテーションとなります。

チームの課題をどういったビジネスプランで解決するのか、人の心を動かすプレゼンテーションができるのか。次回に向けて各チーム、試行錯誤を続けていきます。

<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:内田、伊地知、望月
E-mail:[email protected]

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