TOPニュースJRE Stationカレッジ 「フードテックコース」第4回を実施しました。

JRE Stationカレッジ 「フードテックコース」第4回を実施しました。

2023.01.06

JRE Station カレッジ』は、異業種・異分野の企業人が駅に集い、4カ月間でサステナブルビジネスをつくり出すことを目指す場です。2022年後期より「新たな食の循環」をテーマとするフードテックコースが新大久保駅キャンパスで開設。12月19日(月)に第4回が実施されました。チーム別の活動が始まり、プロジェクトが少しずつ動き出しました。

【当日の概要】

講義:思考に「時間軸」を加える

「皆さんは、3回しか会ったことがない人とチームを組み、今日ここにいます。これはすごいことです」
第4回は、講師を務める株式会社リバネス 執行役員CROの塚田周平によるこの語り掛けからスタート。さらに塚田は、「今後、チームメンバー同士、意見がまとまらない場面もあるかもしれません。そんな時は講義の内容を思い出し、その内容を活用しながら前向きにディスカッションを重ねていってください」と続け、講義を始めました。

第4回の講義は「自らの情熱で見つけるDeep Issue(ディープイシュー)」。「個から地球全体へ」「4D思考で俯瞰する」「現場のリアルテックベンチャーと出会う」の3つのトピックスをベースに、講義を行いました。

ディープイシューとは、本当に解決すべきだが、未解決の根深い課題のこと。こうした本質的な課題を掴むためには、面で物事を捉える2D思考、立体で俯瞰して捉える3D思考に加え、異なる時間軸で進行する出来事を見渡す「4D思考」をもつことが有効という説明がされ、受講生は熱心にメモを取りすすめました。

講演:自らの情熱を起点に行動することの大切さ

講義に続いて、Ira Noah LLPのDirector 海野 慧 氏がゲストスピーカーとして登壇し、「情熱からはじまる事業の作り方」というタイトルで講演を行いました。
海野氏は28歳でIT企業の取締役に就任し、その企業を株式上場まで導き、その後2019年に退社。現在はマレーシアのベンチャー企業Ira Noah社にDirectorとして参画し、南国産の果樹「ジャックフルーツ」を使った代替肉の生産に取り組んでいます。

海野氏は、人口拡大による食糧供給問題に触れた際に抱いた「美味しいものを食べることは罪なのか?」という疑問を起点に、「とにかく食べてみよう」と植物由来の代替肉を食べ比べるために渡米したり、「とにかく話を聞いてみよう」「とにかく見に行ってみよう」とフットワーク軽く世界を飛び回っているという話を、いきいきと語ってくれました。タイトルに掲げた通り、自らの情熱を起点とし「まずやってみる」という並外れた行動力を発揮している海野氏のパワフルな講演は、受講生に刺激を与えました。

チームとして初のプレゼン:チームのミッションを掲げる難しさ

ゼミ活動のテーマは「チームのミッションを掲げる」。前回組成された4つのチームのリーダーが、チームのミッションを3分間でプレゼンテーションしました。このプレゼンテーションに向け、チーム組成以来、チームごとに複数回コミュニケーションをとり準備を進めてきました。

各個人のQ(Question)をチームとしてのミッションにしていく過程で、再度、混乱や迷いが生じているチームもありました。
「チームメンバーのQを全て吸い上げようと思った」と告白したリーダーに対し、ゲストスピーカーの海野氏から「それはミッションがボヤけるから、最も避けるべき事ですよ」という辛辣ながら親身なアドバイスが寄せられる場面もありました。

ゼミ長である株式会社雨風太陽 取締役 大塚泰造氏と講師の塚田からも、「一言でいうと、何がやりたいのか」「ミッションは分かりやすいが、ネットで拾った情報ばかりでなく、もっと一次情報の入手を」などのフィードバックがされ、リーダーだけでなく受講生全員が「チームとして」ミッションを固める手掛かりを熱心に集めていました。

熱量も緊張感も高かったゼミ活動の最後には、ゼミ長の大塚氏から「正解のない新たなことに取り組むときは、できるだけ多くの情報と知性をもつことが効果的です。知性は、読んだ本の数、会った人の数、移動した距離に比例するものです。つまり、一次情報を取りに行きましょう」という語り掛けがありました。

今回も、講座終了後にチームごとの打ち合わせが補習のように行われました。活発に意見交換している様子からは「チームとしてミッション、そして何をするのかを明確にしよう」という意思が見て取れ、会場は熱を帯びていました。

次回のゼミ活動のテーマは「チームのビジネスモデルを考える」。「誰に何をいくらで届けるのか」を考え、プロジェクトの具体化を進めていきます。

 

<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:内田、伊地知、望月
E-mail:[email protected]

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