TOP開講コースJRE Station カレッジ2024年度エコテックコース
2024年度

エコテックコース

テーマ

地球環境との調和
地球温暖化や異常気象、生物多様性の減少など、我々人間の活動が起因している地球環境の変化は、加速度的に進んでいる。これまでの産業は資源が維持されることを前提としており、崩壊がすでに始まっている。この状況を打開し、水質浄化や廃棄物循環、災害対策といったサステナブルな地球環境の実現を目指す。

特徴

⚫︎目先の売上追求のビジネスではなく、循環性の高い事業創出を目指す
⚫︎新たな水循環システムの開発や生態系保全、災害レジリエンスなど、これまで難しいとされていた領域での事業化を仕掛けるトップランナーがゲストスピーカーとして登壇
⚫︎受講生から出てきたテーマを基に、一緒に課題を深掘りしながらサステナブルビジネスの種を育てる

本コースで生まれたプロジェクト

概要

期間:9月〜12月、全8回(隔週水曜日)
場所:ステーションコンファレンス万世橋
定員:20名
受講料:495,000円(税込)
受講規約はこちらをご覧ください

日程

第1回:9月4日(水)【講義・ゼミ】
第2回:9月18日(水)【講義・ゼミ】
第3回:10月2日(水)【講義・ゼミ】
第4回:10月16日(水)【講義・ゼミ】
第5回:10月30日(水)【講義・ゼミ】
第6回:11月13日(水)【講義・ゼミ】
第7回:11月27日(水)【ゼミのみ】
第8回:12月11日(水)【ゼミのみ】

講師

[プロデューサー]
楠 晴奈 氏
株式会社リバネス
ひとづくり研究センター長
[講師]
海浦 航平 氏
株式会社リバネス
人材開発事業部
[ゲストスピーカー]
高倉 葉太 氏
株式会社イノカ
代表取締役CEO
[ゲストスピーカー]
閔 弘圭 氏
株式会社Liberaware
代表取締役CEO
[ゲストスピーカー]
鈴木 裕士 氏
[ゲストスピーカー]
鈴木 正臣 氏
株式会社Aster
代表取締役CEO
[ゲストスピーカー]
水本 武志 氏
[ゲストスピーカー]
谷本 肇 氏
株式会社ガルデリア
代表取締役CEO

カリキュラム

本コースは<講義><ゲストスピーカー講演><ゼミ>の3部構成で実施されます。各回の内容は下記の通りです。
*ゲストスピーカー情報は2024年6月より順次更新予定。

【第1回】
講義テーマ:課題発掘からはじまるサステナブルビジネスとは
いま人類の価値観は大きな転換点を迎えています。これからのビジネスには、課題の解決を前提として、地球全体に調和をもたらす持続可能性が求められることになります。そこでは、どのような考え方、マインド、スキルをもつ人材が必要となるのでしょうか。本講義では、JRE Stationカレッジのコンセプトでもある「課題発掘型リーダー」と「サステナブルビジネス」とは何かについて解説します。

ゲストスピーカー:株式会社イノカ 代表取締役CEO 高倉 葉太 氏
海洋生態系の保全を目指しながら、サンゴの飼育技術やloT、環境生態系といった様々な知識を集積し「環境移送」という独自のテクノロジーを創造してきた株式会社イノカ 代表取締役CEOの高倉葉太氏をお招きします。「人類の選択肢を増やし、人も自然も栄える世界をつくる」ことをミッションに掲げる高倉氏に、解決したい課題の見つけ方、課題解決に取り組んできた道のりなどをお話しいただき、サステナブルビジネスの入り口を学びます。

ゼミテーマ:お互いを知る
全受講生が1分間で自己紹介を行うことで、参加者一人一人のバックグラウンドと興味のベクトルを共有します。

【第2回】
講義テーマ:パッションドリブンで思考し、自分のベクトルを可視化する
プランが立てられる既存事業の効率を高めるためには、給料や肩書きなどをインセンティブとして、PDCAサイクルをまわすことが有効でした。しかし、サステナブルビジネスを前提とした社会では、既存事業の延長にはない新たな価値を生み出す必要があり、そのためには個人が課題解決に注ぐ情熱をドライブすることが効果的です。本講義では、自らがもつ情熱や興味のベクトルを明らかにし、「やり続けられるテーマ」を見つけるための発想法について解説します。

ゲストスピーカー:株式会社Liberaware 代表取締役CEO 閔 弘圭 氏
「誰もが安全な社会を作る」ために、世界でも珍しい「狭くて、暗くて、危険な」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した世界最小級のドローン開発を手掛ける株式会社Liberaware。2016年に同社を立ち上げた代表取締役CEOの閔 弘圭氏をお招きし、経営者である前に⼀⼈の技術者として、⽇本にモノづくりを取り戻したいと邁進してきた道のりをお話しいただきます。

ゼミテーマ:個人の課題意識に気づく
自分が解決したいと思う社会課題を通じて、自己の「Question」と「Passion」の本質を考え、その内容をプレゼンします。

【第3回】
講義テーマ:研究者的思考と個のネットワークでコトを起こす
新時代のリーダーは、自ら発掘した課題の解決に向けて情熱をもって試行錯誤を繰り返し、結果としてイノベーションを起こすものです。そのためには、既存の枠組みにとらわれず、組織や立場を超えて個人と個人が共感でつながるネットワークをつくり、異分野の知識を巻き込みながら仮説・検証・考察を回し続ける研究者的思考が重要となります。本講義では、研究者の発想法と個のネットワークのつくり方について解説します。

ゲストスピーカー:株式会社エマルションフローテクノロジーズ 代表取締役社長/CEO 鈴木裕士 氏
株式会社エマルションフローテクノロジーズ 代表取締役社長/CEOの鈴木裕士氏をお招きします。革新的な溶媒抽出技術「エマルションフロー」で、供給が不安定であるなどのレアメタルの課題を解決し、循環社会の実現を目指す鈴木氏がどのように仲間を集め、試行錯誤を繰り返してきたのか、その実体験をお話しいただきます。

ゼミテーマ:仲間を集める
各自の課題意識を深掘りした上で、実行したいプロジェクトの「仲間を集める」ためのプレゼンを行います。ここから、4〜5名のチームを形成します。

【第4回】
講義テーマ:自らの情熱でみつけるDeep Issue (ディープイシュー)
ディープイシューとは、社会に根ざした深い課題(まだ誰も解決していない難題)を指します。自らの独自視点でディープイシューをとらえ、それを中長期的に解決することによって、真にサステナブルなビジネスが生まれます。本講義では、自らが本気で取り組みたいと思えるサステナブルビジネスを見つけるための考え方とともに、多様なイシューと触れ合うための方法について解説します。

ゲストスピーカー:株式会社Aster 代表取締役CEO 鈴木 正臣 氏
イタリアでの大地震による惨状を見て、株式会社Asterを創業した代表取締役CEOの鈴木正臣氏をお招きします。「地震で死亡する人をゼロにする」と心に決めて、柔らかいのに高強度な材料である耐震塗料を開発した鈴木氏に、「ディープイシュー(本当に解決すべきだが、未解決の根深い課題のこと)」への向き合い方、一次情報に触れる大切さなどについてお話しいただきます。

ゼミテーマ:チームのミッションを掲げる
各チーム単位で「テーマ(何をどう解決するのか)」をディスカッションし、チームのベクトルと目的を設計します。その上で、ゼミの場で「チームのミッション」をプレゼンします。

【第5回】
講義テーマ:知識の集積で生まれるDeep Tech(ディープテック)
ディープテックとは、「ハイテクノロジー」「ディスラプティブ」という狭義の意味ではなく、ディープイシューを解決する科学技術の集合体のことを指します。「ローテク」や「時代に埋もれた『枯れた』技術」も含めた集合体により、既存産業とも共存共栄することで、初めて真のサステナブルが実現します。本講義では、自らが活用しうるアセットの理解と、異分野の研究者や技術者を巻き込んだディープテックの生み出し方について解説します。

ゲストスピーカー:ハイラブル株式会社 代表取締役 水本 武志 氏
コミュニケーションを定量的・客観的に分析することで、より豊かなコミュニケーションの手助けを目指しているハイラブル株式会社 代表取締役の水本武志氏をお招きします。カエルの合唱のメカニズムを知りたいという好奇心の原点から、コミュニケーションにおける課題を解決するために創業した水本氏に、その道のりをお話しいただくと共に、異分野の組み合わせの重要性とその考え方について学びます。

ゼミテーマ:事業化する前提で事業計画をつくる
各チームが事業化を前提とする具体的なビジネスモデルを構築し、事業計画をプレゼンします。

【第6回】
講義テーマ:世界を変える ブリッジコミュニケーションとは
単に科学技術を発展させるだけでは、地球の未来には貢献できません。これからは開発された科学技術と世界の課題をブリッジし、課題解決に向けたプロジェクトをデザインできる人材が必要です。本講義では、異なるものに橋をかけ社会に実装する「ブリッジコミュニケーション」の考え方とともに、その軸となる共感的・交渉的コミュニケーションのスキルやマインドセットについて解説します。

ゲストスピーカー:株式会社ガルデリア 代表取締役CEO 谷本 肇 氏
極限環境微生物「ガルディエリア」を活用し、金属廃液からのレアメタル回収を目指す株式会社ガルデリア 代表取締役CEOの谷本肇氏をお招きします。「地球によいことをしたい」という思いでガルデリアを立ち上げた経緯をお話しいただくとともに、過去に2社起業した経験をもつ谷本氏に、異なる相手との相手に橋をかけるブリッジコミュニケーションにおいて重要となる考え方について学びます。

ゼミテーマ:試行錯誤する
各チームでリサーチやインタビューを実施することでプロジェクトに不可欠な1次情報を取得し、PoCを「小さく試す」ための実験計画書を策定した上で、その内容をプレゼンします。

【第7回(ゼミのみ)】
ゼミテーマ:人の心を動かす
各チームでPoCの進捗・結果を含めた最終発表を行います。チームの生き残りをかけた「人を感動させるプレゼン」への挑戦です。

【第8回(ゼミのみ)】
ゼミテーマ:覚悟を決める
4カ月間の受講を通じて、何を学び、個人としてどのような「覚悟」を決めることができたのか。そして受講修了後に何を継続していくのか。「個人の覚悟」を宣言します。

過去の受講企業

株式会社アオキシンテック、株式会社池田理化、株式会社イノカ、カフェ・カンパニー株式会社、株式会社クオン、株式会社JR中央線コミュニティデザイン、株式会社JR東日本商事、株式会社JR東日本パーソネルサービス、鈴茂器工株式会社、株式会社ジャパンモスファクトリー、清水建設株式会社、株式会社商船三井、新菱冷熱工業株式会社、東武不動産株式会社、DIC株式会社、株式会社バイオインパクト、株式会社BIOTA、長谷虎紡績株式会社、BIPROGY株式会社、株式会社フォーカスシステムズ、株式会社プランテックス、弁護士法人内田鮫島法律事務所、株式会社丸井グループ、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社MORESCO、株式会社ユーグレナ、ロート製薬株式会社(五十音順・一部抜粋)

2022年度開講情報