人材育成、アセットの拡大などベンチャー企業にも活用しがいのある場/受講窓口担当者インタビュー(株式会社イノカ 代表取締役CEO・高倉葉太氏)
2023.06.19
年齢も役職も、そして所属企業の業種も規模もバラバラな社会人が駅に集まり、チームを組んでプロジェクト創出に取り組むのがJRE Stationカレッジの特徴の1つです。そんな場をベンチャー企業が活用すると、どういった成果が得られるのか。継続的に社員を送り出している株式会社イノカの高倉葉太氏に教えていただきました。
「プロジェクト創出のノウハウを仕組み化」と興味深かった
株式会社イノカは、海の生態系を再現する独自の「環境移送技術」を活用し、環境の保全・教育・研究を行うベンチャー企業です。2019年4月の創業から4年が経ち、社員も10人まで増えました。
JRE Stationカレッジを運営するリバネスとは、環境教育プログラムの開発を連携して行ったほか、経営面でのアドバイスを受けるなど創業当時からお付き合いがありました。そのため、本カレッジのことは2021年の開講時点から知っていました。年間200ものプロジェクトを創出するリバネスが、その考え方を仕組み化し、共にサステナブルビジネスに取り組む人材を育成する場を設けたんだ、と興味深かったですね。
コミュニケーターによるチームアップ力に感心
その後、2022年度前期のゲストスピーカー(注:本カレッジは毎回、①講義、②ゲストスピーカーによる講演、③ゼミ活動が行われる)の1人として登壇し、カレッジの活動に触れました。受講生の方たちの熱量の高さ、真剣さを感じると同時に、企業規模も年齢もバラバラな方たちがチームを組んでプロジェクトの創出に取り組む大変さも手に取るように分かりました。ゼミ長、講師に加え、コミュニケーターがチームに伴走し、受講生と一緒にプロジェクト創出に取り組んでいるのを見て抱いた感想は、「多くのプロジェクトを創出してきたリバネスのノウハウが注ぎ込まれている」ということ。
そこで、当社も2022年度後期エコテックコースに入社2年目の社員を送り込むことにしました。
送り出した社員は「賢くなった」というより「変わった」
社員を送り出したのは、JRE Stationカレッジがリバネスのノウハウが凝縮された、「本気でプロジェクトを生み出す場」だと実感したからですが、加えて、当社が、社員が増え「どう人材を育成していくか、どう組織を作っていくか」を模索している段階だったことも大きな理由です。
受講した社員には、プロジェクトを後押しする助成金をはじめ、受講料(495,000円)分の学びや収穫を持って帰ってきてほしい、と伝えて送り出しました。本人はプレッシャーを感じていたかもしれませんが、自分たちで稼いだお金の価値を理解している分、本気で取り組んでくれました。
そして4カ月後、その成果は「想像以上」でした。助成金をつけてプロジェクトの種を持ち帰ってくれたというだけでなく、本人の成長ぶりには目を見張るものがありました。入社2年目、20代のベンチャー企業の社員が通常の業務ではなかなか作れない「ご縁」をカレッジを通じて自ら生み出し、そのご縁を生かして周囲を巻き込みながらプロジェクトを立ち上げ、実際にプロジェクトを進めた。本人にとって大きな自信につながりました。知識やスキルを身につけて「賢くなった」というより、「変わった」という手応えがあります。人間力が上がった、と表現してもいいかもしれません。
自社の人材育成の型ができるまで活用したい
この手応えを得て、2023年度前期には2人目を受講生として送り出しました。他企業での勤務経験もある取締役のため、前回受講した社員とは違った視点でプロジェクトや学びを持ち帰ってきてくれるのではないかと期待しています(取材時点で受講中)。
連続して社員を送り出しているのは、先ほどもお話ししましたが、自社の人材育成をどのように進めていくかを模索しているからです。受講した社員たちが、本カレッジで得た学びを他の社員に自分たちの言葉で体系立てて伝えることができるまで、つまり自社の人材育成の型ができるまでは、活用させていただこうと思っています。
JRE Stationカレッジは、「受講生が真剣にプロジェクト創出に取り組むことが結果として人材育成につながる場」だと聞きました。「プロジェクト創出+人材育成ができる」、これこそベンチャー企業にとって活用しがいのある場です。
<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:立花、海浦、望月
E-mail:[email protected]