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2022年度後期エコテックコースから2つのプロジェクトが発足しました

2023.05.11

株式会社リバネスと東日本旅客鉄道株式会社は、サステナブルビジネスの創出を目指した課題発掘型リーダー育成講座『JRE Station カレッジ』を実施しています。

東京駅キャンパスでは2022年度エコテックコースの後期講座を11月から2月まで4カ月にわたり開催。サステナブルビジネスに必要な18の考え方を習得するとともに、実践的なゼミ活動を実施しました。ゼミ活動では、多様なバックグラウンドを持つ受講生が、個人の課題意識を軸としてカレッジ内外の仲間を集めてチームを形成し、テクノロジーを組み込むことで「水辺と環境・まちづくり」の課題を解決するサステナブルビジネスの創発に取り組みました。

その結果、2つのプロジェクトが発足しました。各プロジェクトの概要は下記の通りです。

睡眠でケア現場の”人”を守る「Universal Sleep Labolatory」プロジェクト

 

コア技術:人を計測し、健康社会の一面を明らかにするAI(株式会社ヒューマノーム研究所)

起案者の池上自身が夜間ケア(介護・看護・育児等)の当事者で、細切れ睡眠・慢性的な睡眠不足の中で、家族を大切に思う気持ちを見失う場面を経験しながら、生活をしている。こういった夜間ケアの現状は家庭内に閉じ、睡眠の改善を目指した製品・サービスを提供する企業や、医療・福祉・患者家族会といった支援者に、届きにくく、いまなお有効な改善策を見いだせずにいる。本プロジェクトでは「信頼に足る知見をケア現場に届け、心身の健康を守る」をミッションに、原因に対応した改善策を収集、試行し、改善をしていく。
まずは、夜間交代制勤務に従事するJR東日本社員に協力を仰ぎ、ウェラブルデバイスを用いた現状調査と個々の工夫等のヒアリングを実施、睡眠の総量(長さ×質)と、リズム(バイオリズムとのズレ・補正状況)をフィードバックし、改善の起点を見出す。これらを通して、不規則な生活でも安心・安全を提供し続けている業種・職種の従事者と、夜間ケアの担い手・受け手に対して、より良い生活リズムの発見・発掘を提供する製品・サービスのプラットフォームの基盤を構築する。
<メンバー>
株式会社JR東日本パーソネルサービス 池上 香織
DIC株式会社 吉次 優子
株式会社ヒューマノーム研究所 佐藤 牧人
東日本旅客鉄道株式会社 上田 佑斗(コミュニケーター)
株式会社リバネス 立花 智子(コミュニケーター)

 

海藻を育て活用することで豊かな海を育む「海藻コンシェルジュ」プロジェクト

 

コア技術:環境移送技術(株式会社イノカ)

現在、日本では様々な地域で海藻が減ってしまう磯焼けが発生している。海藻が繁茂する藻場は「海の森林」と言われるほど、二酸化炭素固定能力が高いのみならず、多くの海洋生物の住処と食料の提供の場として機能している。各地で様々な磯焼け対策が取られているが、根本的な解決には至っていない。現在は水産重要種の取り組みが多く行われているが、海洋生態系回復にはそこに生息する海藻の網羅的な回復が必要だと考えている。また、ただ増やすだけでなく、適切に有効活用することで、藻場のターンオーバーも促進可能となる。海藻の利用用途は食用利用と有効成分の活用といったごく限定的なものとなっている。本プロジェクトは、現在あまり着目されていない海藻にも焦点を当て、効率的に育てる技術の確立と食べる以外の新たな使用法を探ることで、海藻全体の有効活用を目指す。
<メンバー>
株式会社イノカ 勝西 菜子
株式会社JR東日本商事 髙木 佳緒里
株式会社池田理化 小山 智史
株式会社MORESCO 福田 勝人
東日本旅客鉄道株式会社 田中 希使
株式会社リバネス 滝野 翔大(コミュニケーター)

2021年に始まったJRE Stationカレッジでは、その他のコースでも様々なプロジェクトが発足しています。

 

<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:立花、海浦、望月
E-mail:[email protected]

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