JRE stationカレッジ「エコテックコース」2022年度前期の第4回を実施しました。
2022.07.25
株式会社リバネスと東日本旅客鉄道株式会社は、2021年より東京駅キャンパスにて課題発掘型リーダー育成講座『JRE Station カレッジ』をスタートさせています。本講座では、社会に山積する課題を解決するために、一人ひとりが知識を蓄え、情熱をもってその知識を活用した結果として、持続可能なビジネス(=サステナブルビジネス)を生み出すエコシステムを構築することを目指しています。
このエコテックコースの2022年度前期が、全8回で6月からスタートしています。
7月20日(水)には「自らの情熱でみつけるDeep Issue(ディープイシュー)」をテーマに、第4回が開催されました。チーム単位での活動が始まったことで受講生同士のコミュニケーションが増え、一体感が高まっている様子が見受けられました。
【当日の概要】
ゼミ長によるイントロダクション
本コースのゼミ長を務める株式会社リバネス代表取締役グループCEOの丸幸弘より、第3回の振り返りおよび第4回に当たってのテーマの考え方について説明がありました。
「3回会っただけでチームが組成され、一緒に取り組む企画がある。こんな素晴らしいことが起きるのは、皆さんが肩書きなどにとらわれず情熱をもって課題に向き合っているから。情熱をもって課題に取り組むと、建設的で面白い企画につながっていく」「次はミッションが見えてくるはず。そのミッションを掲げてもっと仲間を集めていってもらいたい」と受講生に語り掛けました。
講義
今回の講義のテーマは、「自らの情熱でみつけるDeep Issue(ディープイシュー)」。株式会社リバネス 教育開発事業部/農林水産研究センターの滝野翔大が講師を担当し、「個から地球全体へ」「4D思考で俯瞰する」「現場のリアルテックベンチャーと出会う」の3つのトピックスをベースに講義を行いました。
「面で物事を捉える2D思考、立体で俯瞰して捉える3D思考に加え、異なる時間軸で進行する出来事を見渡す『4D思考』をもつことで、本質的な課題を掴むことができる」といった事に加え、「課題を深堀りして本質を理解するためにも、現場のリアルテックベンチャーと出会うことが大切」といった内容を説明しました。
3分間プレゼンテーション
第4回ゼミ活動のテーマは「チームのミッションを掲げる」。組成された3つのチームのリーダーが、自身のチームのQ(Question)とP(Passion)、具体的な1歩目はどういった事をするのか等について3分間でプレゼンテーションしました。このプレゼンテーションに向け、チームが組成された前回以来、チームごとにオンラインでコミュニケーションをとり準備を進めてきました。
各チームのプレゼンテーション後、ゼミ長の丸とゲストスピーカーである高倉葉太氏から「対象者が絞られていて面白い」「解決したい課題が何か、をもっと明確にすべき」など、さまざまな視点でのフィードバックがされました。
ゲストスピーカーによる講演
プレゼンテーションに続いて、ゲストスピーカーである株式会社イノカ 代表取締役CEO 高倉葉太氏による講演を実施。「サンゴはビジネスになるか?」というテーマで、自身のサンゴへの思い入れをどのようにミッションに落とし込み、ビジネスにつなげてきたのかを20分間、熱く語りました。
同時に、「異分野の専門家を仲間に引き込むことで生まれたシナジー」「通常は出会わない企業や人との出会いを創出してくれたコミュニケーターの存在」といった体験談を通して、「仲間の見つけ方」についても受講生に指南。失敗の経験も率直に語り、今後チームで活動をしていく受講生にとって大いに参考となる講演となりました。
ゼミ終了後も、直前に受けたフィードバックの内容確認、担当の割り振り、具体的な1歩の内容など、次回に向けたチーム単位での話し合いが続きました。リバネススタッフ、JREスタッフに加え、ゲストスピーカーである高倉氏も話し合いに参加し、熱い議論が交わされました。
その様子は、冒頭でゼミ長である丸が話した「3回しか会ったことがない人たちがチームを組成し、課題に取り組む素晴らしさ」を体現していました。
次回は「チームでビジネスモデルを考える」がゼミ活動のテーマとなります。
受講生のコメント(抜粋)
・本カレッジで経営者の話を聞くと、毎回何かしらの部分に感動する。自分自身にも課題と思えるようなものは多々あるが、これまで聞いてきたゲストスピーカーたちの課題ほど熱を持っていないと焦りも感じる。
・ゲストスピーカーの高倉さんの「起業に関するリアルな話」を聞けたことが、講義の中では1番印象に残っています。
・本当に解決したい課題を個人の考えから地球規模まで広げて捉えると無限の可能性につながり、チャンスでもあると感じました。
・「課題を解決すること」が本来のサスティナブルビジネスの意味するところだということは、最も重要な視点だと思った。今回のプロジェクトだけに限らず、これから自身が会社を経営する中でも指針にしたい。
・研究者的思考を持つことの大切さを再認識できた。また、これまで日本に限定して考えていたが、今後ビジネスプランを考えるにあたってはグローバル、ボーダレスな感覚を意識したいと思った。
・ANDの発想は非常に重要だと思いました。「環境配慮」と「生活の質の向上」の両立など、トレードオフに陥らない関係性や技術をいかに見つけだすかが、これまで以上に重要になる時代だと思います。
<本件に関するお問合せ先>
株式会社リバネス JRE Station カレッジ運営事務局
担当:立花、海浦
E-mail:[email protected]